オステオパシーの思想
について

このページでは、オステオパシーの思想を理解するのに役立つであろう文章を、「オステオパシー医学の思想」という本から抜粋してご紹介しています。

徒手療法というものがどのような思想にもとづいて提供されているかについて興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

・オステオパシーは人体の各部品の構造と機能および人体を構成する部品同士の関係に関する知識であり、人体が調和して働くことを妨げるすべてのものに対して調整および矯正を行なうために用いられる。

・オステオパスは1つのバイオメカニズムとしての人体は細胞・組織・器官・筋肉・靭帯そして骨格が正常でありそれらの相互作用も正常である限りにおいては正常に機能すると考える。

・オステオパスは健康を維持する上において構造の統一性、組織の生理的恒常性、そして体液の圧力が最も重要なファクターであると主張する。

・オステオパシーの原理は構造の科学である解剖学と機能の科学である生理学、そして病気の科学である病理学を基礎にしている。

・診断の基本原理は正常な機能を妨げている要因を見つけることにある。そして治療の基本原理はそれらを調整して正常化することにある。

・すべての労力は体内の構造、張力、圧力を正常化して組織、体液、そして細胞が身体の内外からの刺激に対して適切に応答できるようにそれらの状態を正常な範囲内に戻すことに注がれなければならない。

・オステオパシーはより理知的で体内の生理的環境に適合した治療法であるマニピュレーション、薬によらない物理的方法、そして体内環境の調整によって薬に代わる治療を行っている。

・オステオパスは生きた人体のメカニズムに関する熟練した技術者であり、マニピュレーションその他の方法によって神経、細胞、腺と器官、体液の分布および神経インパルスの不具合を正常化することによって組織、体液、機能を正常化する。

・オステオパシーにおいては病気を治すために外側から薬を投与するのではなく、身体を矯正するためのマニピュレーションと体内の制御機構および免疫機構の働きを助けるための論理的な手法が用いられる。

・オステオパスは解剖学の知識を元に考える。オステオパスは正常な身体と異常な身体の働きの違いを比べるのである。

・動脈の流れ方は絶対的かつ普遍的な法則に従わなければならないものであり、妨げられてはならないものである。もしそれが妨げられれば病気が引き起こされる。

・動脈血はすべての神経、靭帯、筋肉、皮膚、骨、そして、動脈自身に栄養を供給するものである。

・すべての病気は動脈流における異常を伴う。病気もしくは身体の変形を治療しようとする人は、例外なく動脈もしくはその支流における異常を見つけだすことになるだろう。

・オステオパシーの基礎となる思想は、すべての血液はいかなる時もすべての部分から部分、すべての器官から器官へと流れていなければならないということである。

・オステオパスは病気の原因を探し出し障害を取り除くことによって、自然の治療家たる動脈血が症状を取り除くのを促進する。

・オステオパスは動脈血と静脈血の流れについての知識とオステオパシーの基本的な原理を用いることによって、顔や首などに存在するいかなる腺にも体液が滞らないように調整しなければならない。

・人体は労働者の共同作業によって出来上がっているシステムのようなものであると見なすべきだ。施術者の仕事は労働者の共同作業に平和と調和をもたらすことである。この真実に気付く者こそオステオパスにふさわしく、また、オステオパシーの実戦者たるべき者である。

・我々はすべての骨が筋肉やそれに付随する神経にストレスを与えるようなズレた位置ではなく、正しい位置に並んでいることを確認しなければならない。

・オステオパスは体内のすべての骨の形と位置および、それに付随するすべての靭帯および筋肉について知っていなければならない。そして血液がそれらに対してどのように供給され、神経がどのように接続されているのかも知らなければならない。

・オステオパスは病気の原因とそれを取り除く方法を知らなければならない。動脈、静脈、神経が体内をどのように通っているのかを知り、それらに対するすべての障害が取り除かれて滞っていた場所に栄養とエネルギーが与えられるまで治療を止めるべきではない。

・オステオパスは症状を扱うのではなく原因を扱わなければならない。症状は原因が矯正されれば消失する。

・もし骨に変異があったり筋肉や神経が圧迫されていたりしたら、オステオパスはそれらの原因を取り除く。その結果、人体のシステム全体に調和がもたらされる。

・いかなる神経も十分な栄養なしには正常に働かない。栄養なしには神経は十分な力を発揮することができない。そのために血液は循環しなければならない。

・病気の治療のためには、身体の異常な個所が矯正されて正常にならなければならない。

・身体の供給経路が塞がれて、生命の維持に必要な流れがそれらの目的地に輸送されなくなったときに病気が生じる。

・異常な身体が病気になることは正常な身体が健康であるのと同じくらい自然なことである。

・すなわち、病気は構造的な異常と、それに続く生理的機能の不調和によって引き起こされていると考えられているのである。

・治療とは機械工が見つけるような異常な状態をリペアショップに並んでいるような正常な状態のエンジンへと再調整することであり、まずは車輪を真っすぐに並べ直すことから始まる。

・自然の殺菌剤たる血液が病原菌に効かなくなっている場所、または病原菌が存在する場所では必ず身体の構造がおかしくなっている。

・オステオパスとしての私の仕事は、動脈血が適切な形で目的とする場所へ運ばれるようにすることである。すべての生理的機能はそれに依存している。

・動脈血の正常な流れが回復したならば、次にやるべきことはそれが静脈を通じてきちんと回収されるようにすることである。

・調和は障害が存在しないところにのみ存在する。

・どんな症状にも原因が存在し、原因はある特定の場所に存在する。その場所を特定し、症状の原因を排除することによって病気を取り除き健康を与えるのがオステオパスの仕事である。

・果的な治療に成功しているオステオパスは、自然から知識を得て自然の教えに従うことによって結果を得ているのである。

・我々は人体というマシーンを調整してあとは自然に任せる。自然の研究室は人体を修復し、症状を緩和し、快適さを回復するために必要なものを作りだす。

・人体のすべての器官は動脈による供給に依存している。これは一般則である。この法則は人体に属するすべての部品にも当てはまる。

・レバーやスイッチなどは誰にでもいじることができる。問題はそれらをいかなる方法でどのように動かすかということであり、それは操作を行なう者の技術と判断力にかかっている。

・知的な治療者は、柔らかくタッチし穏やかに動かすことが望むべき結果をもたらす方法であると知るだろう。

・治療において最優先すべきは動脈であり、神経の伝達経路の回復がそれに続き、さらに静脈流の滞りを取り除くことが必要であるということを認識しておかなければならない。

・すべての病気において、我々は死せる血液、淀んだリンパ液、そして半死半生の組織を見出すだろう。

・人体とは生命という見えない力によって動かされる機械であり、血管と神経の接続が正常に行われており、血液の流れに何の妨げもないことが、この機械が調和を持って作動するための必須条件である。

・機械工たるオステオパスは自然は批評家として存在し、我々の治療に対し「YES」、「NO」の評価を下すということを忘れてはならない。

・人体のすべての部品の正常な構造とその正常な機能を心の目で見ていなければならない。さもなくばすべての治療は失敗する。

・神経系における障害はその規模に応じて必ず健康を損ない、精神と肉体の機能を阻害する。

・すべての障害が適切な方法で取り除かれたならば、自然は安息を与えるだろう。

・私たちは骨、筋肉、そして人体を動かすことによって血液の流れを正常化し、血液がその役割を遂行できるようにする。血液はすべての老廃物を運び去る。それによって自然がそこに新しい環境を作りだすことができるようになる。

・身体を正常な状態へと矯正するということはただ単にすべての骨を正しい位置に戻すだけで達成できるわけではなく、同時に筋肉と靭帯がそれらが在るべき場所に置かれ、いついかなる時もその役割を果たすために自由に動くことができるようにする必要もあるのである。

・血液がスムーズに流れるようにしておくことは絶対的に必要なプロセスであるし、私たちはそうしなければならないのである。

・すべての症状の原因は体内の循環を司る神経の機能の欠損、もしくは過剰な活性化に求めることができる。

・あなたが正常と異常の違いを理解したとき、あなたは最初に解くべき問題に解答を与えたことになる。何故ならば、あなたの仕事は異常な状態にあるものを正常な状態へと変えることであるからである。

・我々は異常について考える前に正常な状態とはどのようなものであるのかを理解しなければならない。

・オステオパスは障害を取り除き生命の流れを回復させることによって人の病気を治し、健康をもたらす。

・健康のためには、頭の先から足の先まですべての骨の位置が正常でなければならない。

・オステオパスは人体の秩序と健康は不可分なものであると考える。そしてもし人体のどの部分においても秩序が実現されているのならば、病気は生じる得る余地はないのである。

・すべての器官および人間の身体の部品は、その正常な機能を維持するために適切な供給と構成成分の新陳代謝を必要とする。機械工たる我々の仕事はエンジンが適切に働き、その機能を完璧に果たせるように調整することである。

・オステオパシーによる調整は、神経伝達が適切に行われてシグナルがそれぞれの器官にスムーズに届くようにするためのものである。それによって器官は回復して正常な機能を発揮しはじめる。

・健康な器官は身体にとって余分なものが身体に対する化学的毒性を帯びる前にそれらを排泄し、体液が淀んでしまうのを防ぎ、人体を健康な状態に保ってくれるのである。

・オステオパスは理性の人でなければならず、自らの言葉を自らの治療で証明する人でなければならない。証明を行なえない理論家に価値はない。

・血液の滞りが病気につながっているという見方とは逆に、病気とは血液の滞りを知らせてくれる神のサインであると見ることもできる。

・オステオパスの仕事は、徹頭徹尾、正常な血液の循環と神経伝達を確保することにある。

・動脈と静脈に関する原理、そしてオステオパシーの原理に常に忠実に治療を行ない、人体のいかなる場所にも体液の滞らないようにするべきである。

・それぞれの真実はそれぞれの役割を持っており、それらはすべて等価である。我々はすべての真実に敬意を払わなければならない。

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